一人。お気楽街道

究極の一人好きの作者の日々です。お気楽でちょっと役に立つかもしれない日常情報をお届けします。

19歳で婚カツ苦痛過ぎた

高校を卒業したら1年以内に彼氏を作ると心に誓っていた。
その為には婚カツせねば!!何故か18歳の私の思考は飛躍し、来るべき日を想像しメラメラと闘志を燃やしていた。
婚カツして出会いの数さえ増やせば全て上手くいくと信じて疑わなかった。
ある側面においては間違っていない。地味でおしゃれ好きではないし、同年代なんて子どもだと何処か見下していた。何より異性を恋愛対象として見ることにより自分が変わることへの恐怖があった。二十歳になった今では高校生で異性にアピールしたり、恋人を作ったところで何ら後ろめたいことで無いことはわかっている。
しかし、自尊心が無さすぎて過剰に周囲を気にしてしまっていた。
時が過ぎ、専門学校に進学した。3月までは婚カツができないので、4月1日になると同時に婚カツアプリに4つ登録した。
これで念願の彼氏ができる!アプリ内やネットの成功談を読みながらウキウキしていた。
少なくとも1年以内には実を結ぶだろう。
かなり傲慢な考えだが若さを武器に大人な男性に出会える。
忘れもしない24歳男性との初対面・初デート。普段着ない白のレースワンピースという鉄板の出で立ちで緊張しながら駅で待っていた。
プロフィールの顔写真が好みで、ラインでの会話もピッタリ過ぎる程だった。
デート前日に電話をして、すっかり打ち解けていた。
運命の初対面‥背が低めの男性が現れた。
相手には失礼過ぎる自覚は重々あるが、テンションが急降下した。
自己紹介欄には170センチ位と書いてあったので自分より20センチ以上高い爽やかな男性を思い浮かべていた。
何よりも顔写真が格好よかったのでこんなイケメンと付き合ったら‥とうっとりしていた。
でも見た目で判断するのは良くない。電話ではあんなにドキドキしたじゃないか。きっと性格は相性がいいはず!
これからの楽しい時間を想像してなんとか会話を盛り上げようとしたが‥
いざデート場所に向かうぞと気合いを入れた瞬間、一気に冷めた。
相手の携帯に職場から電話がきて、今すぐ引き返して欲しいとの連絡だった。
詫びられ、コンビニのお菓子を買ってくれたが、次の言葉でどっと疲れが押し寄せた。
「社会人になるとこういう事もあるからね。付き合ったら大変だよ?」
(やかましいわ!)
とりあえず有り難くお菓子を受け取り家へと向かう体は何もしていないのにくたくただった。
その後別の人とデートしたが、上から目線の高圧的な態度に疲れ、デート=ストレスの図式が私の中で出来上がった。
3人目まではなんとか頑張れた。待ち合わせ場所に着いたと連絡され、お昼ご飯を食べることにした。昼食を買ってくると言い席を立った後、だんだん既読無視になり、ラインをブロックされた。
当然連絡もつかず、何事も無かったように姿を消した。
バカな当時19歳の私は小一時間席で待ってしまった。
きっと混んでいるから並んでいるんだ。
そう言い聞かせて、心配してラインを送ったりしていた。
20分経過した辺りで異変には気づいていたが、恋は盲目とはこの事か。気づかないふりを続けてしまった。
後ちょっと待って来なかったら帰ろう。これを数回繰り返した。
放置から一時間後‥「もう!限界ッお腹すいた!」店内でこう叫ばなかった位には空腹でも理性が保てていた。
呆れや怒りは湧いてこなかった。それほどお腹が限界だった。
赤い布目指す闘牛の如く一番近い食事処目指して駆け出した。
とりあえず定食を一人で掻き込み回復した。
(なっんでまともなデートができないのーー!!)
皆様婚カツをするときは、かなりのタフさと折れない心で挑んで下さい!
これを読んでなお、戦場に体力を削りにいくなら止めはしません。
ノイローゼだけにはならないで下さい。健闘を祈っています。